横ゼミでは、勉強自体も教えますが、最も大事なのは勉強の仕方を教えて自学自習できる力を身につけてもらうことであると考えています。いわゆる魚を与えるよりも、魚を釣る方法を教えるというわけですね。魚を与えても、その魚を食べてしまえばなくなってしまいますが、魚を釣る方法を知って入ればずっとそれで食べて行くことができるのです。
一冊のテキストをものにする
『効率的な受験勉強の方法は・・・?』と問われたら、指導者なら、みな「テキストを一冊ものにすること」と言うでしょう。一冊のテキストを何周もさせて、理解して定着させることが、一番効率的な勉強方法です。
もちろん、理解できているかどうかを、チェックテストなどで定期的に確認する必要があるのは言うまでもありません。
自習の勧め
勉強は、人から教えられなければならないものではありません。自分のペースで、理解しながら一つ一つ進めるのが勉強です。教えられて身につく知識と、自習で身につく知識は違います。たとえ教えられて身についた知識であっても、自習で確認し理解をはかる必要があります。知識を定着させたり、理解を深めるためには自習が必要だということです。大学受験までの「長い道のり」を考えると、なおさら自分で勉強して身につけていくという姿勢が必要とされます。
ソフトバンクグループの代表である孫正義さんが,高校を中退してアメリカに渡っていた約3週間の間に高校の学習範囲の教科書をすべて読み終えたというエピソードは有名です。これは、孫さんが超人的な能力を持っていたということではありません。そもそも、高校の学習内容など、やる気になればたかだか3週間程度で終わるものなのです。
それを、生徒個人のやる気や習熟度などを無視して、決まったカリキュラムで進めようとするから身につかない。それが、従来の学校教育や予備校教育の最大の問題点でした。
発想の転換
我々は発想を根本から転換します。我々は英語・数学・現代文について、最低限学ぶべきことと、その順番を示します。これだけのものをこなせば、基礎学力は充分に養えるようになっています。英語でも数学でも、やる気になれば1週間で終わります。いや、少しずつ進めていくよりも、やる気になった時に一気に進めた方が間違いなく身につきます。 また、英語から始めるか、数学が始めるかということも、生徒によって異なって当然です。あるいは、物理をやりたいと思う生徒もいるでしょう。ですが、物理を学び始めれば、数学の勉強が必要だということに必ず気づきます。どういう順番でも良いのです。問題なのは、生徒それぞれのやる気や習熟度を無視して、一方的にカリキュラムを押しつけることです。 そのことが従来、多くの生徒を学びから逃避させてきたといえます。